「やる気が出ない…」のはなぜなのか?:織田慶

織田慶

 

今日から7月ですね。

 

2022年も半分が終わり

後半に入りました。

 

きっとあなたも前半を振り返って、

必要に応じて新たな目標を

設定していることでしょう。

 

今回は『効果的な目標設定』を

テーマにお話します。

 

あなたは目標設定を

どのように行っていますか?

 

・社内で一番の成績をとる

 

・社運をかけたプロジェクトに抜擢される

 

・同期に先駆けて昇進する

 

などでしょうか。

 

しかし、これらの目標は

モチベーション的には

今ひとつと言えそうです。

 

というのも、

“他人との比較”で達成できるかが

決まる目標だからです。

 

ここで、

心理学者の「ルース・バトラー」が行った

実験を紹介しましょう。

 

この実験では、

生徒をA、Bの2グループに分け

テストをやってもらいました。

 

Aには

「他生徒との比較で評価する」

と伝え、

 

Bには

「自身の成績の変化で評価する」

と伝えました。

 

その結果、

どうなったと思いますか?

 

結果は、

テストを繰り返すに連れて

Bのほうが成績が伸びていき、

 

楽しいという声も多かったそうです。

 

これは、他人との比較よりも

自分の成長を評価される方が、

 

人は前向きに

努力ができることを示しています。

 

つまり、目標は他人との比較ではなく

自分の成長にフォーカスしたほうが

効果的だと言うことです。

 

比較対象が、以前の自分なので

 

・やるべきことが明確になり

 

・ストレスも感じにくく

 

・努力を続けやすい

 

からでしょう。

 

では、過去の自分と比べる目標にすれば

それで十分かというと、

 

もうひと工夫あると

さらに効果が高まります。

 

その工夫とは

「目標をできるだけ具体的にする」

ということです。

 

これも、実証されています。

 

心理学者「エドウィン・ロック」と

「ゲイリー・レイサム」の実験です。

 

ある運送業者の積荷を調べたところ

最大積載量の約60%しか

荷物を積んでいなかったそうです。

 

それに対して

「積荷は最大積載量の94%にするように」

との指示を出しました。

 

しばらくして確認すると、

最大積載量の90%まで

積荷が増加していたそうです。

 

この実験からわかるのは、

人は要求がない場合には

必要以上のことをしようとしないが、

 

具体的で難しすぎない目標があれば

前向きに努力するということです。

 

人のやる気が出ないパターンには

2通りあると言われています。

 

1つは、“目標がない場合”。

 

もう1つは、

“目標が簡単すぎたり、

 難しすぎたりする場合”。

 

この2つのパターンは、

やる気が出ないと言われています。

 

逆に言うと、

適度な難易度で達成可能な目標であれば

モチベーションが上がるということです。

 

まとめると、

 

他人が影響し

漠然とした目標よりも、

 

他人に影響されず

具体的な目標の方が、

 

前向きになれるということです。

 

もしあなたが、立てた目標に対して

「なんだかやる気が出ないな・・・」

という場合には、

 

目標を見直してみては

いかがでしょうか。

 

では今年の後半も

前向きに進んでいきましょう^^

 

今日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

織田慶

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