最大のリスクは何もしないこと

織田慶


あなたは貯金をしていますか?

 

我々は、昔からの

「貯金しなさい」

という風潮の中で育ってきたので

 

貯金することが、

絶対的に正しいと思いこんでいます。

 

これは約70年前、

戦争でお金を使い果たし

 

再建をしようと立ち上げた

貯蓄増強中央委員会

 

(当時の日本で唯一

 個人の資産形成に関わる組織)

 

による洗脳だと私は思っています。

 

「貯金しないと将来危険だ」

 

「貯金こそが正義だ」

 

「貯金はすばらしい」

 

という価値観を植えつけ

集められた国民の貯金は、

 

国が、建設、科学、インフラなど、

あらゆることに「投資」することで

 

日本は世界的にもまれに見る

高度成長を成し遂げました。

 

私も当時の白黒写真を

見たことがありますが、

 

あの焼け野原から

この平和な時代を創るとは、

 

本当にすごいと思います。

 

この成功体験があるからこそ、

現代においても

「貯金すべき」という風潮が

日本には蔓延しているのです。

 

ちなみに当時は国民は

「国のための貯金」

という意識もあったようです。

 

当時の金利水準は

5%程度だったので、

 

1000万円預ければ、

1年で50万円増えているという、

 

今では考えられない

時代だったのですが、

 

国のために

貯金してあげているのであれば、

 

「配当がもらえて当然」

という時代だったのかもしれません。

 

しかし今は、

いくら貯金しようが

金利はほぼ0%です。

 

これは国民の意識が

「国のための貯金」から

「自分のための貯金」に

変わったことで

まかり通っているのです。

 

かつて日本国が

国民からお金を集めて

自国のために「投資」したことで

高度成長を遂げたように、

 

今度は我々が

自分のために「投資」し

経済成長を遂げるべき時代が

来ていると思いませんか?

 

今の時代において

投資をしないリスクとは、

 

昔の時代で言い換えると

貯金しないリスクと

同じと言えるかもしれません。

 

この機会に

投資をしないリスクを

あらためて考えていただきたいです。

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