『ポジティブ思考=善』ではありません:織田慶

織田慶

 

あなたは、成功するためには、

ポジティブ思考が絶対必要だと

思っていませんか?

 

私たちは、常日頃から

「ポジティブ思考をしよう」と

意識づけされているはずです。

 

真面目な人ほど、

 

「成功をイメージして行動しよう」

「失敗することを考えるな」

「いつまでもマイナスを引きずるな」

 

これらの言葉が

すべて正しいと思って、

 

ネガティブなことを考えず

常にポジティブでいようと

努力をしていることでしょう。

 

しかし、ポジティブに考えることが

必ずしも良い結果に

つながるとは限らないのです。

 

本日は、『ポジティブ思考=善』が

絶対ではないというテーマでお話します。

 

さて、ポジティブ思考が

必ずしも良い結果に

つながるとは限らないことは、

 

ドイツ出身の心理学者

ガブリエル・エッティンゲン教授

により明らかにされています。

 

1991年に行われた研究では

ダイエットとの関係で立証されました。

 

肥満気味の女性を集めて、

 

半数にはダイエットに成功した姿を

イメージしてもらい、

 

半数には食べ過ぎてしまう自分を

イメージしてもらったのです。

 

1年後に結果を調査したところ、

ポジティブに自分を思い描いた人ほど

ダイエットに失敗していたのです。

 

理由は、

ポジティブな結果をイメージすることで

成功したものだと錯覚してしまい、

 

努力を怠ったからだろうと

分析されています。

 

エッティンゲン教授は

他の実験もしており、

 

・学業成績

・リハビリ

・恋愛

 

などでも

ポジティブ思考をした人のほうが

悪い結果になることを実証しています。

 

このように、ポジティブ思考は

常に良い結果を招くわけではありません。

 

もちろん、

役立つこともあるでしょうが、

 

慢心につながることもあるので

単純にポジティブに考えるだけでは

ダメだということです。

 

これは、

投資でも同じことが言えます。

 

ポジティブな思考により

自分が理想とする状況を

イメージしてしまい、

 

イメージどおりになることを期待して

誤った判断をしてしまいます。

 

極端にたとえると、

 

「最近、調子がいいから

 値上がりするはずだ」

 

といった、何の根拠もなく

トレードをしてしまうということです。

 

ただし、ネガティブが良い

ということでもありません。

 

ネガティブに考えることも

また感情に流されているので

ポジティブ思考と同じです。

 

ではどうしたら

良いのでしょうか?

 

それは、感情を挟まず

ルールに従って行動することです。

 

つまり、過去のデータや経験から

導き出された手法を信じることです。

 

これは、私が数多くの

失敗をしながら、

 

何度も挑戦し続けた経験から

導き出した答えでもあります。

 

もちろん、勝率は

100%ではありませんが、

 

高確率で安定して勝つことが

実証されている手法です。

 

自分自身のトレードを振り返って、

「感覚的に判断してしまっているな」

と思われるのであれば、

 

感情を別にして実行してください。

 

そして、ポジティブ思考だけど

うまくいかないと感じている人は、

 

慢心につながっていないか?

 

やるべきことをやっているか?

 

一度見直してください。

 

今日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

織田慶

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