あなたの周りにもある“おとり”:織田慶

織田慶

 

いきなりですが、

あなたは自分自身を合理的だと思いますか?

 

私は日頃から、

「感情に流されたトレードは危険です」

と口酸っぱくお伝えしているので、

 

もしかしたら、ご自身の合理性に

自信を持っているかもしれません。

 

しかし、日常のなかで意外と

“操られている”可能性があるのです。

 

本日は、

 

「日常にある、“おとり”に

 だまされていないか?」

 

というテーマでお話します。

 

「私はいつも合理的だ」

と思っていても、

 

自分では気づいていないだけかも

しれませんので、

ぜひ最後までご覧ください。

 

さて、あらためて

質問させてください。

 

あなたは、こんな経験がありますか?

 

「食事に行ったら

 松・竹・梅の3つのコースがあったので

 真ん中の“竹コース”を注文した」

 

実はこれ、多くの人に

共通して見られる選択です。

 

しかしこの時、

本当に竹コースが一番いいと思って

選んだのではない可能性があります。

 

もしかしたら、

 

「松だと贅沢かな」

 

「梅だと格好つかないな」

 

と考えて、

竹を選んでいたかもしれません。

 

つまり、竹が一番いいという

合理的な理由からではなく、

竹を選択しているのです。

 

これは、デューク大学の行動経済学者

ダン・アリエリー氏の実験でも

明らかにされています。

 

実験では、被験者の大学生100人に

雑誌の定期購読の広告を見せます。

 

Aパターンは選択肢が2つで

・Web版のみ(59ドル)

・印刷版とWeb版のセット

 (125ドル)

 

Bパターンは選択肢が3つで

・Web版のみ(59ドル)

・印刷版のみ (125ドル)

・印刷版とWeb版のセット

 (125ドル)

 

それぞれのパターンで、

どれを選ぶかアンケートをとりました。

 

すると、結果は・・・

 

Aパターン

・Web版のみ(59ドル):68人

・印刷版とWeb版のセット

 (125ドル):32人

 

Bパターン

・Web版のみ(59ドル):16人

・印刷版のみ(125ドル):0人

・印刷版とWeb版のセット

 (125ドル):84人

 

このようになりました。

 

Aパターンでは、125ドルの商品は、

32人しか選んでいなかったのに対して、

 

Bパターンでは、125ドルの商品は、

84人が選んでいるのです。

 

販売者からすると

売上に大きな差が生まれますよね。

 

しかもAパターンとBパターンの違いは、

「印刷版のみ 125ドル」という

選択肢が加わっただけです。

 

それだけで、125ドルの商品が、

2倍以上多く選ばれるようになったのです。

 

つまり、「おとり」の選択肢が入ることで

多くの人の判断が変わってしまったのです。

 

似た話では、

セブン&アイ・ホールディングス会長の

鈴木敏文氏の経験談があります。

 

「1万8000円の羽毛布団」と

「5万8000円の羽毛布団」を

並べて売ったところ、

 

「5万8000円の羽毛布団」は

あまり売れなかった。

 

しかしそこに

「3万8000円の羽毛布団」

を一緒に並べると、

 

「5万8000円の羽毛布団」が

よく売れるようになったというのです。

 

意図したかどうかは別として、

結果的に、これも選択肢の違いにより

判断基準が変わってしまったのですね。

 

このように私たちは

比較する対象次第で

選択が変わってしまうものです。

 

ですから

いくつかの選択肢があるときは、

 

どれかが「おとり」かもしれない

と思って見てみると、

 

本当に必要なものが

選べる可能性がアップします。

 

私はYou Tubeもやっています。

フォローよろしくお願いします。

▼▼▼

https://www.youtube.com/channel/UCbgcSD9v97rlrU53PN59QXg

 

きっとあなたの

お役に立つ情報があるはずです^^

 

今日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

織田慶

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