【注意!】がんばった後の落とし穴:織田慶

織田慶

 

あなたは、

こんな経験ありませんか?

 

・仕事がはかどっていたのに、

 いつの間にかボーッとスマホを見ていた

 

・ダイエットの成果が上がっていたのに

 スイーツを大量に食べてしまった

 

・集中して試験勉強をできた翌日に

 丸々一日遊んでしまった

 

など

 

「さっきまでの自分は

 どこに行ったんだ?」

 

「これまでの努力を

 どうして棒に振ってしまうんだ?」

 

「昨日絶好調だったのは

 なぜなんだ?」

 

といったことは

誰にでも1度はあるかもしれませんね。

 

本日は、

 

「調子良くできていたのに

 反動がきてしまう原因」

 

というテーマでお話します。

 

「好不調の波が激しくて、

 なんとかしたい」

 

とお思うことがある人には

特におすすめの内容となっています。

 

ぜひ最後までお読みください。

 

実はこの、

“調子よくできていたのに

 反動がきてしまう心理”には、

 

「モラルライセンシング」という

名前がついています。

 

「モラルライセンシング」を

簡単に説明すると、

 

「善い行いをしたら

 悪い行いをしてもいい」

 

と思ってしまう心理のことです。

 

“魔が差す”

とでもいうのでしょうか。

 

正反対の行動をしてしまうので、

とても不思議に感じる現象かもしれません。

 

では、なぜモラルライセンシングは

起こるのでしょうか?

 

その大きな原因には、

 

「心理学的な要因」と

「生理学的な要因」があります。

 

それぞれ説明します。

 

・心理学的要因

 

人間は、善い人でありたいと思いながら

道徳や社会のルールに縛られたくない

という願望も持っています。

 

それで、善い行いをすると

無意識にそれに反する行動を

取ってしまうのです。

 

・生理学的要因

 

人間は、理性的に行動しようとする時

大脳新皮質が活性化します。

 

ただし、大脳新皮質は

理性をずっと維持することはできません。

 

いずれ、疲労と共に

衝動的な行動をとってしまいます。

 

これら2つの

「心理的な反動」と「脳の疲労」

により、

 

私たちは

モラルライセンシングに

陥ってしまうのです。

 

ただし、

対処法がないわけではありません。

 

いくつかある中から

2つをご紹介します。

 

1)行動の目標や理由を確認する

 

モラルライセンシングは自分の善い行いを

認識した後に反動として起こります。

 

なので、「善い行いをした」

と認識するのではなく、

 

自分の目標達成に対して

「やることをやった」と認識するのが

よいとされています。

 

2)適度に休憩をとる

 

モラルライセンシングの原因の一つとして

大脳新皮質が疲労し

理性が働きにくくなるとお伝えしました。

 

ですから、適度に休憩をとり

大脳新皮質を休ませることが有効です。

 

好きなことや運動を行うと

大脳辺縁系という本能や自律神経を

司る部分が活性化しますので、

 

積極的に取りいてください。

 

昔から、私たちの周りには

モラルライセンシングを

戒める言葉が多くあります。

 

「勝って兜の緒を締めよ」

 

「好事魔多し」

 

「油断大敵」

 

などです。

 

せっかくの行動なのに、

目標から遠ざかるようなことに

なってしまったらもったいないですよね。

 

モラルライセンシングを

コントロールして、

目標達成をあたり前にしましょう。

 

今日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

織田慶

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